「糖尿病と診断されたけれど、どんな治療が始まるのか不安…」
「初めて内科を受診するけど、何を持って行けばいいの?」
糖尿病は誰にとっても身近な病気になりつつありますが、初診時には多くの方が不安や疑問を感じておられます。
本記事では、2026年春に袖ヶ浦・長浦駅近くで開院予定の◯◯内科が、糖尿病の基本知識から初診時によくある質問、診療の流れまでをわかりやすく解説します。
糖尿病の診察が「はじめの一歩」となる方に、安心してご来院いただくための情報をお届けします。
糖尿病とは?
糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高くなってしまう病気です。
主に「インスリン」というホルモンの分泌量が減ったり、働きが弱まったりすることで、血糖をうまくエネルギーとして使えなくなることが原因です。
糖尿病にはいくつかのタイプがありますが、日本で多いのは 「2型糖尿病」 と呼ばれるタイプです。これは、生活習慣(食事や運動)や加齢、遺伝的な体質などが複合的に影響して発症します。
1型糖尿病という、自己免疫の関与によってインスリンがほとんど分泌されなくなるタイプもありますが、比較的まれです。
主な症状
初期の糖尿病では自覚症状がほとんどないこともありますが、血糖値が高くなってくると次のような症状が現れることがあります:
- のどが渇く(口渇)
- 水をたくさん飲む(多飲)
- トイレが近くなる(多尿)
- 急に体重が減る
- 疲れやすくなる
診断の目安となる数値
項目 | 基準値(糖尿病型) |
---|---|
空腹時血糖値 | 126mg/dL以上 |
随時血糖値 | 200mg/dL以上 |
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー) | 6.5%以上 |
医師の視点から
糖尿病は「早期発見・早期対策」が非常に大切な病気です。
適切な診断と日常生活へのアドバイスによって、合併症の予防や生活の質の向上が十分に可能です。
初診時に多い質問
初めて糖尿病で受診される方は、多くの不安や疑問を抱えておられます。
ここでは、これまでの診療経験をもとに「よくあるご質問」とその回答をまとめました。
- どんなことを聞かれますか?
-
初診時には、現在の症状だけでなく、これまでの健康状態や生活習慣についてもお伺いします。
たとえば以下のような点です:- 健康診断で指摘されたこと(血糖値、HbA1cなど)
- 家族に糖尿病の方がいるか
- 食生活や間食の内容
- 運動の集患
- 睡眠時間やストレスの状況
- お薬の服用状況(内服薬・サプリ含む)
できる範囲で思い出していただければ大丈夫です。細かいことも遠慮なくお話しください。
- 血液検査はすぐにしますか?
-
はい、初診当日に血液検査を行うことが多いです。
空腹時でなくても測定できる「HbA1c(過去1~2か月の血糖の平均)」などを確認することで、診断や今後の方針を決める材料になります。 - 食事制限はすぐに始まりますか?
-
初診時から厳しい制限をお願いすることは基本的にありません。
まずは患者さんの病型、体型、検査結果などを総合的に判断し必要のある方には無理のない範囲での改善すべきポイントをお伝えしています。 - 仕事や家事が忙しくても通えますか?
-
ご安心ください。当院では、土曜診療の枠もご用意する予定です。
また、採血結果が早く出る体制も整える予定ですので、スムーズな診療が可能です。
持ち物や注意点
初めての受診では、以下の持ち物をご準備いただくことで、よりスムーズに診療を進めることができます。
初診時にお持ちいただきたいもの
持ち物 | 理由 |
---|---|
保険証・医療証 | 必ずご提示をお願いします。マイナ保険証にも対応予定です。 |
お薬手帳 | 現在服用中のお薬との相互作用を確認するため重要です。市販薬やサプリもお知らせください。 |
健康診断の結果 | 最近の血糖・HbA1cの数値が記載されたものがあれば、ご持参ください。 |
紹介状(あれば) | 他院からのご紹介の場合はお持ちください。なくても受診可能です。 |
血糖手帳・測定器(お持ちの方) | ご自身で測定されている方は、ご持参いただくと経過を把握しやすくなります。 |
注意点:当日の体調・食事について
- 血糖値の測定に影響があるため、食事の時間や内容を事前に教えていただくことがあります。
- 空腹で来院いただく必要はありませんが、直前の間食や糖分の摂取はお控えいただけると正確なデータが得られます。
- 服装は腕まくりしやすいものがおすすめです(採血があるため)。
問診票について
スムーズな診療のために、当院では事前にWEB問診をご記入いただく仕組みを導入予定です。
スマートフォンから簡単に入力できますので、受付での待ち時間を減らすことができます。
当院での診療の流れ
初めての受診は不安が多いものです。
ここでは、当院の初診時のおおまかな流れをご紹介します。来院前にイメージできることで、少しでも安心していただけたらと思います。
初診の流れ(モデルケース)
①ご来院・受付
- 保険証の確認と、WEB問診内容の確認(紙の問診票もご用意あり)
- お薬手帳や健診結果をご提示いただきます
②当院スタッフによる予備問診・身体計測
- 血圧、体重、身長の測定
- 現在の症状や生活習慣について、当院スタッフが丁寧にお話をうかがいます
③採血・尿検査
- 血糖値・HbA1c・脂質・腎機能などの検査を行います(検査内容は個別に調整)
④医師による診察
- 問診・診察のうえ、検査結果を踏まえた初期評価
- 必要に応じて、食事・運動・服薬などの治療方針をわかりやすくご説明します
⑤次回以降の相談
- 今後の通院スケジュール、追加検査の有無、生活指導の希望などを確認
- 希望者には、管理栄養士や保健指導の導入も検討できます(準備中
当院では、「相談しやすさ」「わかりやすさ」「続けやすさ」を大切にしています。
初診時は特に不安の多い時期ですが、一方的な説明や指導ではなく、“一緒に考える診療”を目指しています。
よくある誤解とその説明
糖尿病についての正しい知識は、治療の第一歩です。
しかし、初診時にお話を伺っていると、多くの方が「糖尿病=すぐにインスリン」「一生治らない」などの不安や誤解をお持ちです。
ここでは、特によくいただくご質問や誤解について、専門医の立場からわかりやすく解説します。
誤解①:糖尿病になったらすぐにインスリンが必要?
実際は…
多くの方は「飲み薬」や「生活習慣の改善」で血糖コントロールが可能です。
インスリン治療が必要になるのは、インスリンの分泌が極端に少ない場合や、膵臓が疲弊している場合などに限られます。
→ 初期段階でしっかり対応すれば、インスリンを使わずに長期間安定した状態を保つことが十分に可能です。
誤解②:糖尿病は絶対に治らない?
実際は…
確かに「完治」というよりは「コントロールしていく」病気ですが、日常生活を制限されるわけではありません。
血糖値が改善すれば薬を減らしたり、やめられることもあります。
→ 食事・運動・適切な治療を組み合わせることで、健康な人と同じような生活を送ることも可能です。
誤解③:糖尿病になると甘いものは一切食べられない?
実際は…
「全く食べてはいけない」わけではありません。
量やタイミングを調整しながら楽しむことは十分可能です。
我慢しすぎてストレスになることは、逆に治療の妨げになることもあります。
→ 当院では、無理な制限ではなく、**“続けられる生活改善”**を一緒に考えていきます。
誤解④:糖尿病は年配の人の病気?
実際は…
30代~40代でも発症するケースが増えています。
特に近年では、ストレス・睡眠不足・過食・運動不足などによって、若い方でも糖尿病予備群となるケースが少なくありません。
→ 健康診断で「血糖が高い」と言われたら、早めの相談が大切です。
糖尿病は“正しく知ること”で、怖い病気ではなくなります。
当院では、患者さん一人ひとりにあわせた説明と、納得できる治療方針の共有を大切にしています。
まとめ
糖尿病は、生活に密接に関わる慢性疾患です。
しかし正しい知識と、継続可能な生活習慣の改善によって、合併症を予防しながら充実した日常を送ることが可能です。
この記事では、
- 糖尿病の基本的な仕組み
- 初診時の流れや持ち物
- よくある誤解の解消
など初めての、受診時に知っておくと安心な情報をお伝えしました。
「血糖が高めと言われたけど、まだ病院に行くのは早いかな…」
「どこに相談すればいいのか分からない…」
という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
袖ヶ浦エリアで糖尿病・生活習慣病の診療をご希望の方へ
袖ヶ浦内科クリニックでは、糖尿病・内分泌代謝疾患を中心とした専門的な診療を行います。
初診の方にも安心して受診いただけるよう、丁寧な問診とわかりやすい説明を心がけています。
2026年4月開院予定/駐車場完備予定
最新情報や診療開始のお知らせは、今後も本サイトにて随時更新してまいります。
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